ヨーロッパには「悪いドラゴン」が、東洋には「善い龍」が存在するというのが通説になっています。では、中南米のメソアメリカ文明やアンデス文明に、「ドラゴン」や「龍」またはそれに類する「なにか」が存在したのか? 試行錯誤した結果をまとめました。
2019年3月に東京大学総合研究博物館小石川分館で、アンデスのモチェ文明の土器に描かれた動物の文様を見たときに、高松塚古墳の壁に描かれている四神の「青龍」によく似ていると感じたのが、深みにはまる発端でした。
1章に問題提起、2章から6章に西洋のドラゴン・東洋の龍・日本の龍について概観し、7章と8章に中南米の2つの文明に龍やドラゴンが登場するか、またはそれに代わる何かがあるかを探り、その謂れを調べ、9章に私なりの結論と考察を記しました。
1章 仮説の提示:龍の起源における第三の極の存在
1章 仮説の提示:龍の起源における第三の極の存在
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